郵便料金と士業
本年10月1日から郵便料金が上がりました。
郵便局HPより
<郵便料金値上げ>
上記プレスリリースにあるだけではなく、レターパック、速達、特定記録郵便、書き損じの交換手数料など全般にわたる値上げです。
人件費や燃料費その他の必要経費が軒並み高くなっていることは要因の一つでしょう。
<気になる郵便サービス>
当事務所にかぎらず士業事務所では郵便を多用していると思います。
個人的に問題と感じるのは下記の点です。
1.普通郵便がときどき行方不明になる。
クライアントが送ってくれた戸籍が届かず「郵便物等の調査」を申し出て調査、実は配達担当がずっと持っていたという経験があります。
2. 段階的に配達にかかる日数が長くなっているうえに、普通郵便は土日祭日は配達しない。
3.毎日の配達時間帯がとても遅いエリアがある。
以前は築地に事務所がありましたが、毎日配達される時間帯が午後4時以降でした。
そのため、その資料を受け取って当日中に役所に申請に行きたい、という場合でも1日遅れ又は土日をはさめば数日遅れになっていました。
4.書留郵便等は初回の配達時に不在であれば、再配達の依頼をしないかぎり毎日配達する事業所にも再配達されない。
黒猫や飛脚など、民間事業者であれば毎日のように配達に行く事業所や住所には、不在配達になった荷物も併せて持ってきてくれます。
クライアントからの重要書類はレターパックプラスで送って下さることが一般的ですが、レターパックプラスは書留郵便扱いのため、初回で不在になってしまうと翌日に別の書留が配達されるときに一緒に持ってきてくれるというサービスはありません。
5. 今や定額小為替の発行手数料が1枚200円です。
遺言や相続業務で戸籍や住民票を取り寄せる際に、郵送では代替手段がないため、50円の小為替も200円の手数料。
<利用者と局の対応>
1. 利用者
10月になり何度か見かけたのはレターパックプラス(厚さ制限がない)に、驚くほどの厚みの荷を入れている利用者です。
物価高騰の対応策です。
2. 町の郵便局
10円や20円の切手が売り切れ、交換計算を誤るなどパニックでした。
余談ですが、都営三田線の三田駅前にある芝五郵便局だけはいつも若い局員3名がいる郵便窓口に、この時期は6名ぐらいのベテランかつ実務をキビキビこなす人員が配置され、爽快に感じるほど素晴らしい対応でした。
業種は異なっても「やるべき仕事は徹底的にやる」という姿勢は良い刺激になりました。
昨年から物価高騰により廃業する飲食店も増えているようです。
物販店も価格転嫁を上手に進め、国全体で良い方向へ進みたいものです。